西湘支部会の報告 (19年11月26日 箱根観音福寿院にて)
 箱根観音福寿院の住職は、当支部会員 松根信子さん(58期)のご亭主でして、
本堂の借用と法話の聴講依頼を快く承諾してくださいました。
 総会は、真澄会本部から中村副会長と野村顧問を迎えて総勢14名、寺の本堂に
歌声を響かせて校歌斉唱から始まりました。参詣の方はさぞ驚かれたかも知れません。
 支部長・本部副会長、顧問の挨拶、出席者自己紹介と進み、母校への思いや近況などが
語り合われ触れ合いの輪が広がりました。重要議題であった支部長と事務局長の改選は、
この席では決まらず持ち越しとなりました。
 昼食は持ち込みの懐石弁当に当寺院特製の豚汁・漬物・薬草茶等で美味しく頂き、
そのあと、日本では非常に珍しい媽祖菩薩像や曼荼羅風ご灯明(ともに台湾で信仰厚い)
などを拝観しました。
 最後に住職の講和を一時間拝聴しました。堅苦しい話は一切なく、11月22日の語呂合わせで
「いい夫婦」をテーマに、出席者に自分たち夫婦を漢字一文字で表現させ、その文字と住職自らの
経験を素材にして、含蓄ある示唆に富んだお話を実に楽しい語り口で聴かせてくれました。
 中年過ぎてから背広を法衣に着替え、辛酸を舐めながら僧侶の道に励まれた苦労人である
住職の人柄にひかれて、この寺を訪れる人が少なくないらしいのも納得できます。
悩み事を抱えても、それをすべて吐き出し、気持ちを切り替えて新たな生活に立ち向かう勇気を
持ち帰る場所がお寺だと住職はおっしゃいます。何か肩の荷がとても軽くなったような有難いお話で、
出席者の多くが頷きながら聴き入っていました。